翌日もまた、彼はしつこく私に関わってきた。
彼は何度か友達に、「もうやめとけって」と止められていたが、彼はそんな言葉など聞こえてもいないようだった。
やっと鳴った、放課後を告げるチャイム。
私はこそこそと教室を抜け出した。
よかった、誰もついてこないと心をなでおろしていたその矢先、また律太は現れた。
「ねぇ!クレープ食べに行かない?無料券2枚貰ったんだ」
彼はそう言って、無料券をひらひらさせる。
これには私も少し、動揺した。
クレープとか、ケーキとか、そういった甘いものが私は好きだ。
でも、私は彼に好意を抱いてはいけない。
これを機に友達になってしまったら大変だ。
「いい、違う人と行けば?」
私は迷った挙句、彼を突き放して歩き出した。

