さよならはまたあとで


「俺、芹崎律太。」


彼は無視されるのにも関わらず、私に話しかけ続けた。

私の日常が壊されるような、そんな気がした。
そしてその予感は的中する。

長かった始業式を終え、新しい担任の退屈な話を聞き、私はやっと解放された。

ほとんど何も入っていないカバンに本を戻して、私は立ち上がる。


「優恵ちゃん優恵ちゃん!」


再び名前を呼ばれた。
懲りないやつだと、私は立ち止まり、彼を睨みつけた。