さよならはまたあとで



本当、自分勝手だ。

律太が死んで、笑っていられるわけがないじゃないか。

前を向けるわけがないじゃないか。



なんで「さよなら」なんて言うの?



「またね」でしょ?



それから私はハッとする。



『今日、俺が死ぬことを決めたのは』



今日…

待って、律太が自殺するのは4月のはず。
この前見たときも、それは変わってなかったはずなのに。

背中がひやりとする。
こめかみを汗が流れる。


この封筒には切手が貼ってなかった。
つまり、律太本人がこれをポストに入れていったということだ。


どれくらい前だろう。


まだ…生きてるよね?