さよならはまたあとで



「律太は」


少し難しそうな顔をしながら小春さんは重たそうに口を開く。


「律太も、私の大切な息子です。

双子だったんです。
燈太と律太は本当に仲良しで…でも私とあの人が離婚をして、離れ離れにさせてしまったんです。」


小春さんの口元が歪んでいく。


「本当は私が2人とも引き取るつもりだったんだけど、あの人も引かなくて、結局1人ずつになったの。

あの子達はすごく嫌がって、泣いて…でもどうにもならなくて。

離婚してからも週末に合わせていたんだけど、いつの間にかあの人は再婚してしまって、なかなか燈太と律太は会えなくなってしまったの」


小春さんはふぅっとため息をつく。