さよならはまたあとで


私が目を開けると、隣にいた明良はいつの間にか四角いテーブルの前に座っていた。

私も小春さんに誘導されて、座布団の上に腰掛けた。足からふかふかとした柔らかい感触が伝わってくる。

小春さんは私たちに缶のオレンジジュースを出すと、私たちの前に座った。


「今日はどうしたの?命日でもなんでもないのに」


小春さんは優しく切り出した。


「聞きたいことがあるんです」


いつもの眠たそうな明良が偽物に感じてしまうほど、今日の彼はしっかりしている。


「律太のことを」


目の前の小春さんが息を呑むのが分かった。

私はそんな2人の成り行きを、ただ黙って、じっと見つめることしかできなかった。