「お線香、あげてもいいですか?」
さっきまで静かだった明良がそう言って、私の隣に来た。
「もちろん。ありがとう」
微笑む小春さんを横目に彼はロウソクに火をつける。
私は部屋を見渡した。
どの壁にも、どのタンスの上にも、燈太の写真が飾られていた。
それは、私がこの前明良から聞いた秘密の真実を裏付けるものばかりだった。
燈太と燈太にそっくりな人が映る写真。
燈太の隣で笑ってポーズを決めるあの人は…律太で間違いない。
胸が変な感情でいっぱいになる。
改めて、明良の言っていた言葉の意味を理解する。
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