さよならはまたあとで


「ねぇ、優恵」


彼は意を決したような表情で私を見つめた。


「多分、優恵が見た人、律太の彼女じゃない」


私は一瞬その言葉を理解できなくて固まった。
そんな私を静かに眺めながら、彼は話し続ける。


「ちょっとね、調べたんだぁ」


この日、私は律太の秘密を知った。

律太が抱えている闇も知った。

バイトをしている理由、急いで家に帰る理由。

全部分かった。

やっと分かった。