さよならはまたあとで



「はは、驚いてる」


明良は少し決まり悪そうにふわふわな髪をいじる。


「俺もさ、見えるから。…レッテル、その人の。
だから、人の顔を見ないようにする優恵の気持ちがなんとなぁく分かったんだよね。
それで、もしかしたら同じなんじゃないかって、そう思ったわけ。」


今日は驚くことが多すぎる。

このままだと心臓が壊れてしまいそうなくらい。


「私は…人の死期と死因が見えるの。
誘拐事件のショックが原因だと思う。
…渡井くんは何か心当たりあるの?」


彼は空を見上げて、また地面を見た。
そしてそっと頷く。