さよならはまたあとで


揺れる車体。

流れる景色。

私は今どこへ向かっているのか、それも分からない。


ただ、隣には律太ではなく明良がいて。
律太からは一向に連絡もなく、
自然と彼の手は私の手を握ったままだ。


「ど…こ行くの?」


上ずり気味に私は聞いた。


「さぁ、どこがいいかなぁー」


相変わらず呑気な彼は次々に移り変わる景色を目で追いかけていた。