友達ってもっと感情移入して、色々と熱く思う友情があってもいいと思うのだけど、自分の味方になれとは言わないけど、ほんの少しの同情くらいは欲しいと正直思ってしまった。

 希莉の事もわからないが、柚実の事もわからなくなった。

 出会った頃は、とても楽しいと思っていたのに、歯車が狂って違う方向に行ってしまった。

 違和感を持ちつつ、柚実には笑顔をむけ、あたかも柚実が正しいと納得したフリをした。

 柚実は無表情で私をじっと見ていた。

 柚実が何を考えているのかわからなかった。

 でも一番わからないのは自分の事だった。

 柚実に頼れないので、私は勇気を出して希莉の席にとりあえず行ってみた。

「おはよう、希莉……」

 様子を探ってる、おどおどした声だったと思う。

「……おはよう」

 希莉から返事が返ってきた。

 一先ず安心した。

「あのさ、あの手紙返してきた。希莉は絶対受け取らないって強調して伝えておいた」

「それで?」

「えっ、あっ、その余計な事をして本当にごめんね」

「また謝るだけ?」