【短編】裏あり男女の初愛




落ち着いたところで離れた腕が、手持ちぶさたになった。

お互いの顔をうかがう。

隼人も言葉を探しているのかな。でもどんな?


「「あの、」」

「あ、…隼人からどうぞ」

「…そっちこそ」

「私は別に」

「いいのに」

「…ふふ」


ゆずりあうのがおかしくて、ふいに笑えてきた。

つられたように隼人も笑う。そして、


「…じゃあ、とりあえずお祭り行くか」

「…うん」