「…なに、これ」 「わかんない!回してってさー。…え、実は付き合ってたり!?」 「そんなわけないよ」 そんなこと、あり得ない。 表情の変化を察したのか、 千夏ちゃんは私の頭をなでてから前を向いた。 …千夏ちゃんのくせに。泣きたくなるじゃん。 『手紙でごめん。もしよければ今日の5時、駅に来てほしいです』 紙に書いてあったのはたった二行で、 いくら読んでも何を考えているのかわからなかった。