振り返ると見慣れない私服姿の中島先生と…



あー誰だっけ?



たしか……




内科の清水先生!




「あ!お疲れ様です。

こんなところで会うなんて…

すごい偶然ですね。」




わーびっくりした!偶然すぎる!



これはなにかあるのかな?


いや、ないか。



…うん、まぁ、いいや。





「………。」




あれ?




「あのー、中島先生?大丈夫ですか?」




いつもならテンポよく返ってくる返事がなくて、心配になってしまった。





「え?あぁ、うん。」




やっぱりいつもと違って歯切れが悪い。




「中島先生?どうしたんですかー?」




隣にいる清水先生(たぶん)も不思議そうな顔だ。




「…あ、いや、なんでも…。


桜井さん、隣の方は…?」




「あ、友達の由美子です。」




「高橋由美子です。はじめまして。」




由美子がにっこりと笑顔を添えて挨拶する。