特別扱いしてください

「中島先生、あんな感じだけど、ほんとは湊くんのこと心配してくれてたみたいだよ?」



昨日あの後そう伝えると、今度聞かれたらちゃんと答えるよと言ってくれた湊くん。




これで私が中島先生から色々と聞かれることはなくなるだろう。




…たぶん。



いや、でも中島先生はわかんないなーなんて思いながら、今日の待ち合わせ場所へと向かう。





お店へ入るとすぐに舞たちの姿が目に入った。



「花穂ー!こっちこっち!」



ひらひらと手を振る舞に小走りで近づく。





「ごめん、待たせちゃった?舞も由美子も久しぶりー!」