特別扱いしてください

「…いや、中島に言うとあいつ花穂にいろいろ聞きにいきそうな気がして黙ってた。」



「へっ?」



予想外の返答に、間の抜けた声が出る。




「中島と花穂仲いいみたいだしね。根掘り葉掘りは嫌でしょ?

それに…


ちょっと嫉妬?もあったかな。」




「うそ…?」



嫉妬?って言った?




「ほんと。で、結局中島の奴、花穂に話しかけてるんだから、失敗だった訳だけどね。

だから、問題ないよ。ごめんね、巻き込んで。」




湊くんが嫉妬してくれるなんて、嬉しすぎる。




さっきまで落ち込んでたのに我ながら単純だ。




なんだぁ~、良かった。


そういう事なら。



「あ!じゃあ明日ね、久しぶりに舞たちと会うんだけど、私たちのこと報告してもいいかな?」




「もちろん!」