「くそーっ。もう少しだったのになぁー。」



病棟へと消えていった湊の後ろ姿を恨めしく見つめる。



「中島先生、それ聞き出してどうするんですか?」



不思議そうに質問してくる清水。




「ん?2人とも知ってるから応援したくなるじゃん!」



ほんとは、面白いから♡


なんて言ったら悪趣味だとか言われそうなのでやめておこう。うん。




「結局、湊先生のお相手って誰なんですか?」




「あー、小児科の受付の事務の子。」




俺の返答に驚いている様子の清水。




「え!それ違うんじゃ…?


湊先生、そういう関係の人には手出さなそうじゃないですか?」




それはごもっとも。



だけど。




「いや、それが、高校の時の同級生らしいから。間違いないよ。」



ニヤッと清水に笑って見せる。




「言い切りますねー!」




「そりゃ、湊の背中押したの俺だもん♪」