しばらくベッドでゴロゴロしていたけれど、薬を飲んでおこうと思い、ムクッと起きあがった。




湊くんがいない間に発作が起きたら怖いもんね…。




朝方の発作の事を思い出して不安になる。



うん、早めに飲んどこう。




ノロノロとリビングへ行くとテーブルの上に湊くんが作ってくれたのだろう、おにぎりが用意されていた。



その横にはもちろん薬。





「…優しすぎるよ。」



ボソッと呟く。




ほんと私にはもったいない人だ。




優しさを噛みしめながら、私はおにぎりへと手を伸ばした。