「ハァハァ…も、やだ…」



ゴホゴホと相変わらず続く咳き込み。




「花穂、ゆっくりでいいからね。


辛いよなぁ。けどすぐ楽になるから。」




背中をさすりながら吸入を見守る。





なんとか吸入できたらしく、しばらくすると段々と咳も落ち着いてきた。




ぐったりと俺にもたれかかる花穂の体重を支え、頭をなでてあげる。



よく頑張りました。





腕の中の花穂はまだ少し呼吸が荒いけれど、とりあえずは一安心だ。




「体力使ったね…。今のうちに発作止め飲んどこう?」