「え…、花穂…?だよね?」



急にそんな声が頭上から聞こえて、意識を現実世界に引き戻す。






だれ?





怠い身体をやんわり起こすと、私を覗き込む男性の姿が目に入った。




「えっ、み…湊くん?」




語尾に?がついたのは、きっと彼が白衣を着ていたからだろう。