あまりにも慣れた様子で診察を始めた湊くんに不安を感じて、勢いに任せて聞いてしまった。




私ばっかりドキドキしてる…。




そんな思いが心の中を支配して、つい聞いてしまったのだ。





聞いてしまったあとで、後悔が押し寄せる。




あぁ、また…



なんてこと言っちゃったんだろう…






いつもは笑って返してくれる湊くんも今回ばかりは真面目な顔をして黙っている。





それが、私の不安をますますかき立てた。






「…あ、えっと、ごめんね!なんか変なこと言っちゃって…。



そうだ!私もう寝ようかな。



おやすみなさい。」