向かい合わせに座って夕飯を食べだした俺達だけど、半分くらい食べたところで花穂の手が止まった。




「もう食べれない?」




「…うん。ごめん。」




申し訳なさそうに花穂が謝る。




さっきまで少しはしゃいでたように見えた花穂も、やっぱり体調は良くないらしい。




半分くらいは食べれたみたいだし、十分か。





「無理しなくていいよ。忘れないうちに薬飲もう。」





袋から薬を出して、今飲む分を並べてあげた。




そこからひとつずつ掌に出して、花穂がごくんと飲み込む。





ちゃんと飲んだのを見届け、花穂にお風呂を勧めた。