「一緒に働けることになってほんと嬉しいです〜。」



「どーだか。笑」



「ほんとですってー。


めちゃくちゃ喜んでますよ、僕。


あ、そういえば、湊先生がうちの病院に来た理由って何なんですかぁ?」



謎の嬉しいアピールと共に清水が素朴な疑問を投げ掛けてくる。




「あー、知り合いの先生が何人かいてさ。人手が足りてないからって、」




「わー、ヘッドハンティングじゃないすか!」




抑えきれないとばかりに人の話に言葉を被せてくる。




「そんなかっこいいものじゃないよ。笑」




そう言う俺の言葉などおかまいなしにかっこいいー!さすが!など一人で盛り上がっている。




もう放っとこう。




テンションの高い清水を横目に、もう一仕事しようと夜の医局で俺はカルテを開いた。