診察室のベッドに横たわる私の頭を湊くんが撫でてくれている。





その温もりで心が満たされていく。






「泣いてもいいんだよ?」





そんな言葉が聴こえてきて、我慢していたものが溢れてしまった。



静かに涙を流しながら、ごめんねとありがとうを湊くんに伝える。




治療してもらって、その上私の至らない部分の話まで聞かせてしまって、、、




湊くんの優しさに甘えすぎてしまったと、今さら申し訳ない気持ちがどっと押し寄せる。





「俺は花穂の主治医だし、それに友達でしょ?

俺にまで気使わなくていいから。」





そんな湊くんの優しさにまた心が救われる。