情けない…?




「花穂がそんな風に思う必要ないでしょ?

さすがに今回のストレスをコントロールすることなんて出来ないし、その患者さんだって、ただの風邪だったみたいじゃん?

対応も間違ってなかったと思うよ。」




静かに、だけど力強く励ますように思いを伝える。




「…そう、かもしれないけど…。」




煮え切らない様子の花穂。





心の中に何か抱えているのだろうか?




話してみて、と優しく声をかける。





すると、少し考えながら、言葉を選ぶように花穂が話し出した。





「…今日ね、こういう時いつも助けてくれる先輩がお休みで…。

先輩は上手く対応するのに、私はまだまだだなーって。」





ゆっくりと話す花穂に合わせるように、うん、と静かに相槌をうつ。




「あのお母さんが必死だったのも、自分の子供が心配だからだと思うの。


それなのに、私がストレス感じちゃって、発作起こしちゃうなんて申し訳なくて…。」