特別扱いしてください

「今日、大変だったみたいだね。」




点滴を確認しながらそう声をかけると、花穂が少しびっくりした様子を見せる。





なんで、知ってるの?と言いたげな顔だ。





「小児科の看護師さんがちらっと教えてくれたんだ。」




花穂の質問を先読みして答える。





「…そっか。


……発作ってやっぱりそのせい?かな?」





小さく、弱々しい声だったが、静かな診察室の中ではしっかりと聞き取ることができた。





「断定は出来ないけど、ストレスがかかってたのは間違いないと思うよ。」




そうだよね、と自分自身納得しているような様子の花穂。




それ以上の言葉はなく、しーんと診察室が静まり返る。







「……なんだか、情けない。」




静かな空間にそっと囁かれた意外な言葉。