ふぅー、と椅子に座ってカルテを開くと、小児科の看護師から遠慮ぎみに声をかけられた。
「あのー湊先生?
桜井さんの発作、もしかしたらストレスが原因かも知れません。」
「ん?なんで?何かあった?」
そう訊くとすべて見ていた訳ではないのですが…と前置きして看護師が話し出す。
「今日、外来にちょっと非常識なお母さんがいらして…。
うちの子を1番に診察しろと。
その方の応対をしていたのが桜井さんで…。
私達にもその旨の連絡はきていたのですが、子供さん本人はすごく活気があって、緊急性はないと判断して順番通り待ってもらうようにお願いしたんです。」
それは当然の流れだと思う。
緊急性が高いならともかく、ただの我が儘を聞いてあげるわけにはいかない。
「だけど、受け入れて貰えなくて…
そのあとはずっと桜井さんが責められていたみたいです。
他の患者さんの目もあったし、相当なストレスだったんじゃないかと…。」
「あのー湊先生?
桜井さんの発作、もしかしたらストレスが原因かも知れません。」
「ん?なんで?何かあった?」
そう訊くとすべて見ていた訳ではないのですが…と前置きして看護師が話し出す。
「今日、外来にちょっと非常識なお母さんがいらして…。
うちの子を1番に診察しろと。
その方の応対をしていたのが桜井さんで…。
私達にもその旨の連絡はきていたのですが、子供さん本人はすごく活気があって、緊急性はないと判断して順番通り待ってもらうようにお願いしたんです。」
それは当然の流れだと思う。
緊急性が高いならともかく、ただの我が儘を聞いてあげるわけにはいかない。
「だけど、受け入れて貰えなくて…
そのあとはずっと桜井さんが責められていたみたいです。
他の患者さんの目もあったし、相当なストレスだったんじゃないかと…。」

