「湊くんにとっては、大勢いる患者さんの中のひとりかも知れないけど、、


ほらっ、私にとっては中々レアな状況だし…?」




言ってることがグダグダで上手く説明できていないような気しかしないけど。



要するにハズカシイのだ。





主治医の件はありがたいと思ってるし、職場で診てもらえるなんて恵まれているとも思う。




けれど、それとこれとは別問題。




湊くんに主治医をしてもらうということは、私のすべてを湊くんにさらけ出さなければならないということ。




主治医と患者の間には信頼関係が必要なのだ。




こんな重要なことに私が気付いたのは、湊くんの申し出をありがたく受けたあとなんだけどね、、、





へへっと笑って誤魔化す私に




「ま、花穂が嫌がっても勝手に診まーす!」



と湊くん。