いやいや、看護師さん!


私はいたって真剣なんですけど!?




「ほら、喘息だってあれから落ち着いてるし、診察しなくても大丈夫じゃないかなー?とか思ったりして?」



負けっぱなしは少し悔しいので、希望的観測を述べてみる。




「それは薬でコントロールしてるからでしょ。」



切り返し早っ。




……はぁ、撃沈。




やっぱり面白いわーとまた看護師さんに笑われた。





これ以上立ち向かっていける武器がなくて、しゅんとする。



そんな私にすべてを見透かしたような湊くんの声が降り注がれる。





「もしかして、まだ俺に診察されるの慣れない?」





うっ、図星だ…。



だって、ねぇ…?




そりゃあ、全裸になったりするわけではないけれど、、




男友達に身体診てもらうなんて。





冷静になってみるとものすごい状況じゃない?