吸入をしている私を監視しながら、何かを考えている様子の湊くん。
………。
私は吸入中で喋れないし、湊くんも黙ったままだ。
静かな空間にピーっと少し煩い機械音が鳴り響いて終わりを告げた。
吸入が終わるまでじっと何かを考えていた様子だった湊くんが立ち上がって近づいてくる。
「終わったね。あとでもう一回だけ診察させてね。」
もう外していいよ、
と私に声を掛けながら手際よく片付けていく。
その様子をぼーっと眺めていた私に思わぬ提案をしてきたのは湊くんだった。
「なぁ花穂…。
俺、花穂の主治医になってもいいかな?」
え?
「いや、俺が花穂の主治医になるよ。」
………。
私は吸入中で喋れないし、湊くんも黙ったままだ。
静かな空間にピーっと少し煩い機械音が鳴り響いて終わりを告げた。
吸入が終わるまでじっと何かを考えていた様子だった湊くんが立ち上がって近づいてくる。
「終わったね。あとでもう一回だけ診察させてね。」
もう外していいよ、
と私に声を掛けながら手際よく片付けていく。
その様子をぼーっと眺めていた私に思わぬ提案をしてきたのは湊くんだった。
「なぁ花穂…。
俺、花穂の主治医になってもいいかな?」
え?
「いや、俺が花穂の主治医になるよ。」