準備のため診察室の奥へと消えていく湊くんを眺めながら、私は上半身をベッドへと預けた。



バフッーーー



ちょうど畳んであった掛け布団にダイブするような形となり、体が布団の中に沈んでいく。




はぁ…。なんだか疲れちゃったな…。




そのままそっと目を閉じると、先ほどの湊くんの言葉が思い出される。




私…




喘息なのか……。








「あれ、大丈夫?疲れちゃったね?」



閉じていた目を開けると湊くんは戻ってきていて。



準備が整ったらしく、優しく身体を起こすのを手伝ってくれた。





「はい、これ口に当てて。

うん、そう。ゆっくり深呼吸ね。」




素直に湊くんの指示に従う。




「ん、そのまま続けて。」