「ーーっ!!見つけたっ!」



さっと私の隣に座り、背中をさすってくれる湊くん。




「もう大丈夫。辛かったな。」





その言葉だけで、ふっと身体が楽になった気がした。



安心感が体中を駆け巡る。




これで助けてもらえる…。





しばらくするとまだ呼吸は少し浅いけど、喋れるくらいまでに落ち着いた。



息苦しさも大分マシになった気がする。




「急にごめんね。


湊くん以外思い浮かばなくて…。


咄嗟に電話…かけてた…。」




少し落ち着くと、申し訳なさが押し寄せてきて、謝らずにはいられない。




「いや、いつでも頼ってって言ったのは俺。


とりあえず診察室まで行こうか。歩ける?」