明らかに動揺してしまった。



不思議そうな顔はされたけど、それ以上の追求はされなかったことにホッとする。





「着いたよ。ここだね。」



ピッ



カードキーで陽太が部屋を開けて、中へと通してくれた。





「わぁー!」



部屋の中からも夜景がキレイに見える。



私は吸い寄せられるように大きな窓の方へと足を進めた。





「すごくキレイ!陽太も見て!」




私の呼びかけに答えるように、陽太がネクタイを緩めながら近づいてくる。



そのしぐさが色っぽくて思わず視線を窓の外へと戻す。





なんか、私が誘ったみたいになっちゃった!?



気にしすぎ、だよね??




恥ずかしくなってしまい、再び陽太の方を振り返ることが出来ない。



そのまま夜景に夢中なふりをしてやり過ごした。





「わー、本当にここからの夜景もスゴイね!」