「良かったぁ~。ありがとう。」



はぁー、ほんとに良かった。




花穂の返事を聞いて一気に全身の力が抜ける。




断られたらどうしようかと思った、、、





「本当に私でいいの、、、?」



花穂が不安そうに呟く。




「花穂がいいんだ。花穂じゃないとダメだよ。」





そっと花穂の手をとり、ポケットに忍ばせておいた婚約指輪をはめてあげた。




はっと花穂が息を飲む。




「、、ありがとう。嬉しい。」




左手の薬指にはめられた指輪を眺めながらようやく花穂が満面の笑顔を見せてくれた。




花穂の笑顔にこっちまで嬉しくなる。