特別扱いしてください

「はっ、はい。」



美咲さんが心配そうに顔を覗きこむ。




「ぼーっとしてどうしたの?体調悪いならすぐに伝えてね!」




「いえ、大丈夫です!お先に休憩頂きます。」




別に悪いことをしていたわけではないのだけれど、後ろ向きな考えをしてたことを悟られたくなくて、足早に持ち場を後にした。




食堂でお昼を取ろうと思い、薬の入った小さなバックと財布を持って、さっきの勢いのまま廊下を歩く。





「ストップ!」




後ろからそんな声が聞こえたかと思うと、ぱっと手を掴まれて、私はようやく足を止めた。




振り返ると焦った顔をした陽太と目が合う。





「こら、歩くの速すぎ。もっとゆっくりを心掛けて。」





「あ、、、ごめん。」





「あ、じゃない。ほら息上がっちゃってるし。

今からお昼?吸入ちゃんとしてね。」





まだまだ言いたいことがありそうな顔をしてたけど、陽太も急いでいたのかそれ以上は怒らず見逃してくれた。