ご飯を食べ終え、片付けをしてくれている陽太の後ろ姿を私は椅子に座ったまま見守っていた。



後片付けも私がやると言ったのに、させてくれない。



食欲も陽太が側に居てくれているお陰なのか大分元に戻ってきたし、今夜はこの後のお願いのために少し無理して食べたんだけどな。



この調子だとまだダメって言われそう。



どうやって攻め込もうかと戦略を考える。




、、、、
　　　



うーん、どう頑張っても陽太に言葉で勝てる気がしない…。






「なーに険しい顔してるの？

なんか考えてたんでしょ？」




いつの間にか陽太がこちらを振り返って私を見ている。




「わっ、びっくりした。」




洗い物は終わったようで、暖かいお茶を淹れてくれた。




「はい、どうぞ。

で、何を考えてたのかな？」




この時点でお見通しだもん。



正直に伝えるしかないよね。