特別扱いしてください

どうやら腑に落ちないみたいだけれど、少しだけでも食べてもらわないと。



「その前に…。


えーっと、


あ、あった。」




昨日追加で処方しておいた薬の袋を持って、再び花穂の元へと戻る。




「吸入だけしとこう。」




吸入器を取り出してみせると、なぜかまた泣き出してしまった。





「花穂?どうしたの?なんで泣いちゃった?」




「、、ぐすっ、、わかんない、、。」




花穂自身もなんで泣いてるのかわからないらしい。



今は何に対しても泣きたい気分なのかな。



感情の整理ができてなくて、それを涙で表現しているのだろう。





「わかんないか。じゃあね、吸入は出来そう?」