ふと目を覚ますと、隣に寝ていたはずの花穂の姿は既になかった。



手探りでスマホを探し出し、画面を立ち上げると時刻はもうすぐ6時。




花穂、起きたのかな。




ベッドから降り、リビングへと続くドアに近づいたところで俺は足を止めた。



すすり泣く花穂の声が聞こえる。



やっぱり我慢してたよな、、、



このまま泣かせてあげた方がいいのかな。




けれど、あれだけ泣いているとどうしても気になるのが呼吸の状態。



少し考えて躊躇したが、そっとドアを開けてリビングへと向かった。