ん、 あれ、、? 寝てた、、、? ゆっくりと目を開け、まだぼんやりとした頭で考える。 身体を起こそうとベッドに肘をつくと、右腕がズキンと痛んだ。 「いたっ…」 あぁ、そうだ。怪我したんだった。 薄暗い部屋の中で辺りを見渡すと、ここが陽太の家であることが分かる。 隣を見ると陽太が静かに眠っていた。 今何時だろう? 陽太が起きないようそっとベッドを抜け出し、リビングへと足を向けた。