「桜井さんに謝りに来たんだけど、出直した方が良さそうだね。」



今はゆっくりと眠らせてあげたい。



そう思って席を立った。




「おう。また改めて話聞かせて。」




「あ、桜井さん入院させんの?」




「いや、ちょうど明日から土日だし、俺も呼び出されない限り休みだから、点滴終わったら連れて帰るつもり。」




「そっか。時間できたら湊んち顔出すかもしんないわ。」




「連絡くれればいつでも。花穂にも言っとく。」




「りょーかい。じゃな。」




そう言って湊の外来を後にした。