「はいはい、暴れないで!」



湊の診察室から彼女を引きずるように連れ出す。



「離してよっ!あの女許さないんだからっ!!」




「リサちゃんは口が悪いね~。」




「うるっさいな!なんで毎回邪魔するのよ!」




「あ、やっぱり俺のこと分かって避けてた?」




「当然っ!あんたに勘づかれるとやり辛いからね!

いろんな先生たちから情報収集も抜かりなくしたわよ!!

あの女よりによって小児科なんかで働きやがって!

もう最悪っ!!」




「ほうほう。なーるほどねぇ。」




「ちょっと!いい加減離しなさいよっ!!!」




「ダメだよ。リサちゃんはこのまま俺と一緒にお散歩コース!」




「はっ?どこ連れていく気よ!」





「もちろん、事務部長さんのところだよ。」