傷の上から被覆材を貼り、傷口を保護した。




「これで大丈夫。痛かったら痛み止め出すけど、どう?」




「ありがとう。お願いしてもいいかな。」




「了解。ちょっと待ってて。」




我慢しないで頼ってくれるのは嬉しい。






花穂に痛み止めを飲ませてしばらくすると、薬の効果もあってか、うとうとし始めた。




もしかして、睡眠もあんまりとれてなかったのかな……





胸が締め付けられるような切ない気持ちを覚えつつ、花穂の寝顔を側でそっと見守っていた。