腕が痛いのは感じていた。



さっき投げつけられた時にできた傷だ。



もう、散々すぎて笑っちゃう。





「花穂…」



陽太が心配そうな声をあげる。




傷見つかっちゃったかな…。




陽太が酸素投与してくれたお陰で呼吸が少し楽になってきた。




ベッドにもたれかかるように座り直して、陽太に声をかける。





「そっちの、、腕、痛いから、注射、左にしてくれる?」