「息、苦しいよな。治療しようか。」



そう声をかけ、花穂をベッドへと運ぶ。




「診察するね。ボタン外すよ。」




呼吸が荒い花穂は、頷くのみだ。




酸素を投与し、薬を準備する。




点滴の前に一本注射を打とうと思い、シャツをあげようと手をとったところで、血が滲んでいるのが目に入った。




さっき当たったんだな…。