「カッコイイ先生だと良いよね〜。楽しみ!」



「男の先生なんですか?」



「内科はそうみたい。産科の方は女の先生みたいよー。」




へえー、と相槌を打ちながら相変わらず動かしている手は止めない。




「ところで美咲さん。

ミーティング内容の報告お願いします。

もうすぐ診療開始時間になっちゃいますよ!」



興奮冷めやらぬ美咲さんにそう声をかける。



あ、ほんとだね、とつぶやいた美咲さんの様子がパッと仕事モードへと切り替わる。



さっきまではしゃいでた人と同一人物だとは思えない。



こういうところはほんと、流石なんだよね。