外来へと持っていく書類を胸に抱え、意を決して彼女の元へと足を進める。



段々と心拍数が上がっていくのがわかる。



少し先に見える彼女は、まだ談笑中だ。






すぅーはぁー。




落ち着け。




深呼吸を挟んで、私は彼女に声をかけた。






「佐藤さん、おはようございます。

今日からよろしくお願いします。」