なんとか一言返すのが精一杯で、これ以上何を言えばいいかなんて今は考えることができない。




どうして彼女がここに…!?




入院中とは違いキレイにお化粧してはいるが、この声だけは聞き間違えようがない。




思い出される病室の風景。




陽太に向けられた甘ったるい声…。



私を罵倒する怒鳴り声…。





だめだ、、



なんだか気持ち悪くなってきた、、、




吐きそう。







「では、明日からということで。」




そう言う美咲さんの声がぼんやりと聞こえてくる。



もう、退室しても良いみたい。





いったいどのくらい経ったのだろう?




ほんの数分の出来事の筈が、一時間にも二時間にも感じられた。