部屋のドアを閉めて、上司の方へと向き直る。




えっ、、、



上司の隣に立つ人物を見た瞬間、体が凍りついたように冷たくなっていくのが分かった。




「今度、ここで働いてもらうことになった佐藤さんだ。」





この人って、、、





「佐藤リサです。よろしくお願いします♡」




「そろそろ桜井さんにも指導係をお願いしたいと思ってね。

佐藤さんの話ではふたりは知り合いのようだし、上手くやれるだろう。」





嘘、、どうして、、、





もちろん事情を知らない上司は、美咲さんに「フォロー頼むよ!」と上機嫌だ。






「よろしくお願いしますね。桜井先輩♡」




心にもない言葉とともに、不敵な微笑みを私に向ける。





「よ、よろしくお願い、します。」