何の収穫もなしだと思っていたら予想外の情報が飛び込んできた。



「え、そうなの?」




「あれ?高校の時からじゃないんだ?」




「あんまりそういうイメージない…かな。」




そう言われれば時々休んでいたような気もするけれど…。




どうだっただろうと、古い記憶を辿る。





ふと、意識を戻すと何やらニヤニヤとした表情の中島。



これはまた何か良からぬ事を思い付いたな。





「湊が桜井さんの主治医になっちゃえば?♡」



「は?」


また突拍子もないことを。




「湊が体調管理してあげたらいいじゃん!」




他人事だと思って楽しそうな中島を横目にはぁーと溜め息をつく。




「中島、話飛びすぎ。」





咄嗟にそう返したが、良く考えれば有りかもしれない。



彼女さえよければだけれど…。