「花穂…。」



私の手を握り、そのままそっと手の甲にキスをする。

チュッ。




「ありがとう。大好き。」




柔らかな笑顔を私に向け、もう一度手の甲にキスを落とす。




ああ、また心臓がっ…。



その笑顔は反則だよー。 




ドキドキとうるさい胸の方へと、無意識に手が伸びる。





「ん?やっぱり、胸苦しい?」




そんな変化を陽太は見逃してはくれない。




「いや、ほんっっとうに大丈夫だからっ!」





このしぐさ、本当に苦しい時以外は、陽太の前ではしちゃいけないな(笑)