「彼女高校の時の同級生でさ、お昼にラウンジでばったり会ったんだけど…」



話が変な方向へ流れるのを阻止すべく、中島に説明を入れる。




「へぇー、そうなんだ。それで久しぶりに会ってドキドキしちゃったって話?」



最後まで聞かずに話の腰を折る中島。



どうしても面白い方に話を持って行きたいらしい。



なんだかめんどくさくなってきたな(苦笑)




「話は最後まで聞く!


そうじゃなくて、体調悪そうだったから中島なら何か知ってるかなーと思って。」




「なぁーんだそういう話かー。」



おいっ!




「桜井さん、俺の担当患者さんのレセプト見てくれてるから、そのことで午前中少し話したけど気付かなかったなー。


というか、今日忙しかったし、そこまで頭回ってなかったわ。」



悪い、とあんまり悪いと思ってなさそうな軽いノリで謝られる。




まーそりゃそうだよな。





「でも、あんまり身体強くないみたいだね。辛そうにしてた時に俺何回か薬出してあげたことあるよ。」